ことばと猫

30歳シングルライフを彩る読書日記

まんがでぎゅぎゅっとまとめた日本の歴史

まんがでぎゅぎゅっとまとめた日本の歴史(人物編)/ Gakken

 

 

久しぶりの投稿になってしまいました。

ブログの投稿はできていませんが、

足蹴く図書館には通い、せっせと本は読んでいます。

 

本日は、児童・生徒向けのこの一冊。

電子書籍で日本の歴史の本をなんとなく読んだときに、

まあ、びっくりするほど記憶がない。

時代の名前すらあやうい・・・

 

勉強しなおそうと思って、読んでみました。

まあ、しっかり人物編と書いてあるから、時代の流れは知っている前提で

書かれていたけれど、漫画形式でおもしろおかしく、でもポイントはおさえて

時代の中心となる人物のことがしっかり書かれていました。

 

そう、前回の万葉集を読んでみたくなったのも、学びなおしをしたかったから。

むかしのことを知るって、うまく言えないんだけれど、

いまの生活がなんだかとても尊く感じる。

そして、未来は、じぶんたちが当たり前に生活しているいまが、

こうやって歴史書になって、読まれるんだろうなあ。ふしぎふしぎ。

 

最近やっと朝・夕は涼しくなってきたけれど、

確実に地球、おかしくなっているよね。暑すぎるし、毎年災害も起きている。

果たして、未来はあるのか・・・と素人ながらに思ってしまう。

 

とか、そんなこといいながら、

クーラーがんがんにつけて日中は生活しているんだけれど。

ぜんぜん二酸化炭素削減してなくてすみまてん。

 

そう。そして、最近思ったこと。

新総裁は石破さんになりましたね。

女性が輝く社会って、婚姻率をあげる取り組みって、、、

本当、余計なお世話じゃー!と、思ってしまった。

なんもわかってないよね。

仕事と家庭の両立ができないと思うから、

結婚しようと、子どもを持とうと思っていないのではありません。笑

独身女性にも恩恵がちょっとほしい。育児休暇があるなら、

育児してない休暇とか。笑 

結婚休暇も、結婚しなきゃとれないじゃーん。

1週間でいいからさ~~独身休暇と育児してない休暇を・・・(お願い♡)

 

前に、同じ職場の産前休暇に入られた方が、

休暇前に仕事が終わらなかったのか、1週間くらい休日出勤のような感じで、

昼前にきて、1時間くらい仕事して帰る、みたいなことをされていて・・・

周りの目は冷ややかだったよね。表面上はちゃんと接するけどさ。

わたしは、ちゃんとそういうことがないようにしようと、反面教師にしようと

思ったのだけれど、妊娠したら、その人にしかわからない都合や状況が

あるのかもしれないとも思いつつ。むずかしや~

 

そして、その方の産休・育休があけて、久しぶりにお話したら、

「結婚は?子どもの予定とかないの?」とストレートに聞かれて、

大ダメージ、わたし。そのとき、付き合っていた人と別れたばっかりだったから。笑

その方、2歳上くらいの方だったんだけど、年齢の近い人に

そんなにストレートに聞かれたことなくって、びっくらぽん。

(ご婦人方には言われ慣れてたけど・・・)

もう異動されたから接点はないんだけれど、、、

いま思い返しても、衝撃的な出来事でした。笑

 

話がそれたけど、とりあえずいまの自分ができることとして、

世の中のために私はちゃんとせっせと税金おさめます。

いろいろずうずうしくてすみません。

 

歴史とはまったく違う話になりました。おわり。

ちゃんとブログ更新します。

入門 万葉集 / 上野 誠

 

入門 万葉集 / 上野 誠 (ちくまプリマー新書

 

 

本当にささいなきっかけで万葉集を読んでみたくなり、

近所の図書館で「万葉集」と検索して、貸出可だったので借りたこの本。

 

紹介されている歌は少ないけれど、

時代背景や解説がわかりやすくてさらっと読めました。

読んでわかったけれど、この本は大学生くらいの

若い人たちをターゲットにしているみたいでした。

だけれど、これまで万葉集なんて疎遠だった私にとっては、

万葉集のとりかかりとして読んでよかったし、なにより読みやすかった。

好奇心がますますそそられ、ちゃんと勉強してみたくなったのでした。

 

いまの人たちが、なにかあればすぐに写真を撮るのと同じように、

むかしの人たちは「歌」を詠んでいた。

万葉集は、「歌」を詠んだ人、それを保管していた人。

万葉集を作るときに、大切に保管していた「歌」を

応募(応募という言い方が正しいかわからないけれど)した人、

そして集まった歌を取捨選択して、まとめあげた人。(人たち)

 

ただの、

「むかしの人たちが何を考えて生活していたか、感じることができる本」ではなく、

たくさんの段階を踏んで作り上げられた、

本当に日本にとって宝物な本であることがはじめて理解できました。おそー

 

いまと同じように、むかしもそのときの生活の苦労があったんだよね。

そんなことをよ~く感じました。

上野さんが最後に、自分のあとを継いでくれる人を募集してました。

こうやって、つないでくださる人たちがいらっしゃるおかげでふれることができて。

万葉集お好きな方、ぜひどうでしょうか。(人任せ・・・)

 

わたしもこれから本を読み読み、

万葉集について少しずつ勉強していきたいと思います。

 

食べる楽しみ / 田辺聖子

 

食べる楽しみ / 田辺聖子中央公論新社

人生には二つのたのしみがある。一つは食べること、もう一つはおいしいものをこしらえること――。通いつめた神戸の市場、奄美の豪快な豚料理、夏のスダチ酒とぬか漬け、なんといっても大阪のうどん。つくるのも食べるのも大好きな著者の、食にまつわるエッセイを精選。「献立メモと買い物の記録」「おもてなし日記」を初収録。(中央公論新社HPより)

 

またまた田辺聖子さんの一冊。

おいしいものを「こしらえる」・・・

あぁ、なんとすてきな表現でしょうか。

こしらえる、こしらえる・・・ 何度でも言いたくなっちゃう。

だけど、日常でこのことばを使うシーンって、あんまりない、よね?(私だけ?)

使えるような女性になりたいわぁ。

(「ちょっとこしらえてきますね」的な?そういう使い方?)

 

地方の食材や地域の食の慣習、家庭の食事のルールなど、

「食べること」について幅広く、そしてとても楽しく描かれた一冊でした。

 

とても印象に残ったものが「食事憲法」というもので。

浮気やバクチに関する憲法はないけれど、(←この一文がまた面白い)

食事に関してはいろいろとうるさい(だから食事憲法

夜〇時には同居人と食事をとること、お昼ご飯も同じく。

食事中にテレビは見ない、などなど。

 

「家庭の食事のルール」ってちょっとあこがれるなあ。

独身女の夢見心地の妄想です。わはは。実際は大変ですよね。

 

だけれど、いつか家庭ができたら、(できる気はしていない)

私も「食事憲法」つくりたいなあ。

なぜならば、じぶんが小さいころ、家族で食事をとった記憶がないから、

むかしから「家族みんなでご飯を食べる」ことに少し憧れがあるのです。

母は仕事。食事はいつも妹とふたりで。それがふつうだと思っていたので、

さみしいなんて思ったことはなかったけどね。

 

母のすごいところは、どれだけ仕事が忙しくても、毎食手作りだったこと。

お惣菜とかほぼ食べずに育ったのだけれど、大人になって、母の努力がわかった。

お母さん、ありがとう。と伝えたいけれど、

母子家庭の母と娘。(しかも私は長女)いろんな確執がこれまでにあり、

まだ素直に伝えられていません。大人になりたい~

 

食べることは生きること、と聞くけれど、本当にその通りだと最近よく思う。

そして、30歳。食事は、量より質。間違いなく。

少しでよいから、おいしいものを食べたい。

すたみな〇郎が大好きだった私よ。信じられますか。

聞いちゃいたけど、年齢を重ねると、本当にこういうふうになっていくのだなあ。

 

上機嫌な言葉 366日 / 田辺聖子

 

上機嫌な言葉 366日 /田辺聖子 (海竜社)

 

 

「コセつかず、咎めだてせず、目を三角にしないこと」
「相手の知らぬことを言うときは、羞じらいをもっていうべき」
「男は犬に似ている」
「人間を洞察すると、ゆるすほか、なくなる」

人生を面白く愉しむ達人・お聖さんのチャーミングな言葉366。
白黒つけない曖昧な部分にこそ宿るオトナの智恵が、硬い頭と心を
解きほぐしてくれる、常に傍らに置きたい一冊。

人生で一番すてきなものは、上機嫌! (アマゾンの商品紹介より)

 

人生の大先輩からの、言葉のプレゼント。

 

私は、上機嫌でいたときのことを、ちゃんと記憶のノートに拾いあげて押花のしおりにしておく。あのとき、あのとき、などとおぼえている。

人間のコトバがあるのは、お互いにいい気分を分かち合うためである。肉親、身内、知人、友人のあいだでは、いつもいい気分をただよわせておくものである。

五月はハンカチの月。ハンカチを集めるのも私の好きなことの一つ、服とバッグの色に合せてぎっしり持ってます。誰にもできて、とてもリッチな気分になれるコレクションです。

 

読み終えて、宝箱をもらったような、きらきらとした嬉しい気持ちになりました。

ハンカチ、人からプレゼントされたものなんかをなにげな~く使っていたけれど、

大切なお気に入りを集めていこう。ふんふん。

 

***

最近、激務で足の裏から根っこが生えているみたいに体が重い。にぶい。

ついでに頭も重いし、1週間の半分以上の感情が「ねむい」。

でも、仕事も家事もちゃんとしたいスイッチが入っていて、

ちゃんとしていないとストレス。でもそのぶんつかれはたまる。

 

夜の睡眠がいまとくに大切なのだけれど、

我が家のかわいいお犬さまお猫さまたち。そんな人間の都合は関係ありません。

毎朝、きっかり3:30に起こしてくる。(いえ、起こしてくれる、くださる・・・)

私がベッドから起き上がるまで、猫パンチと耳元での「にゃー」攻撃。

お犬さまは、怖がりなのでじぶんの居場所から動かないのだけれど、

「こっちに来いー」と言わんばかりに控えめの遠吠え。

 

というわけで、つかれは永遠にとれないけれど、

愛し、愛され、(犬猫に)毎日しあわせに暮らせてます。

あしたからの土日は、本でも読みながらゆっくり過ごしませう。

 

おとなのきほん 自分の殻を破る方法 / 松浦弥太郎

 

おとなのきほん 自分の殻を破る方法 / 松浦弥太郎 (PHP研究所

 

 

この本は、僕自身とあなたにとっての、おとなのまんなかの覚え書きです――。

 50代になっても新しいチャレンジを続ける松浦弥太郎さんが、おとなのまんなかにいるすべての人に送る、エールであり、今を生きる皆さんへの具体的な方法の提示です。

 「新しいことはまだまだ、できる。」という松浦弥太郎さんが考える、「おとなの」アウトプット/友だち/働き方/文章術/お金/きほん/おしゃれ/趣味/計画/スタートアップについて、余すところなくお伝えします。

 本書を読みながら、松浦弥太郎さんと一緒に、あなたにとっての「おとなのきほん」について今一度考えて見てはいかがでしょうか。 (PHP研究所 HPより)

 

じぶんの中で松浦さんといえば、「暮らしのヒント集」

やさしい(優しい・易しい)ことばに、あたたかいことばに触れて、

おばあちゃん家の居間で昼寝をしているときような、

そんなほっとした気持ちになったのを覚えています。

そんな松浦さんが書かれた「おとなのきほん」

タイトルに惹かれて読んでみました。

 

「やらないことを決める」

「お金が好きという」

「箸の置き方は美しいか」

 

などなど・・・また、じぶんの羅針盤にしたいことばに出会うことができました。

 

いま、30代に突入したばかりのじぶんですが、

40代、50代と、運がよければこれからも人生は続いていくわけで。

人生の方向性をなんとなく、本当になんとなく決めておきたい。(気がする。)

なにも、困っていることはないはずなのに、いつもどこか不安。

 

仕事もあって、暮らす家もあって、

独身だから親戚づきあいや子供の世話もなくて、親の介護もまだなくて、

なのに、なんかいつも不安。なんでなんだろう。

まだことばにできません。

 

きっと、そんなグレーな部分を持ち続けることも、

生きていくことの一つなんだろうな。

 

 

 

カフカの生涯 / 池内 紀

 

カフカの生涯 / 池内 紀(いけうちおさむ) 新書館

明るくてちょっとおかしな、まったく新しいカフカ像が見えてくる! カフカ自身の言葉、日記や手紙、また作品という「精神の証言」をよりどころに、これまでの壮大なカフカ神話からこぼれ落ちた小さな事柄を拾い上げる評伝。(アマゾンの商品説明より)

 

商品説明に、「明るくて」と書いてあるけれど、ぜんぜん明るくないよ。笑

ちょっとおかしくもなかったよ。

とてもまじめで、不器用ながらもその時代を一生懸命に

生きたフランツ・カフカの生涯が記されていました。

 

カフカの日記や作品、手紙など膨大な記録から、

著者がカフカの生涯についてまとめたこの一冊。

時代背景から詳しく描かれているので、

カフカの行動や生活が読み手の腑に落ちるように、

わかりやすく記されている一冊でした。

 

カフカといえば、「変身」と「城」

わたしはまだこの2冊しか読んだことがありません。

初めて読んだのが高校生のときなので、もう10年以上前。

それなのに、読んだときに頭の中で想像した景色がいまでも鮮明に残っています。

グレゴール・ザムザとK。

主人公の名前って、よっぽど印象深い作品か、

ちゃんと読書記録を残しているものでないと覚えていないけれど、

10年ちょっと、ずっと覚えてたもんなあ。

それくらい印象深い作品でした。

(だから、この本を図書館でたまたま目にしたときに読んでみようと思ったのです。)

 

特に「変身」なんかは、ファンタジーなんかじゃなくて

とてもリアルな人間模様。だから、結末にはショックを受けたけれど・・・

この作品が書かれたときのカフカの生活も知ることができて、

なんとなく納得したのでした。

 

2024年はカフカがなくなってちょうど100年の年。

第二次世界大戦前のユダヤ系の人々がいかに私たちと変わらない日常を生きていたか。

カフカの妹たちの未来が、あんなことになるなんて、だれが想像したか。

そんなこともこの本を読みながら思いました。

 

カフカ本人とご両親がねむっているお墓にいつか花を手向けにいきたいな。

カフカは、いやがるかな。静かに過ごしていたいかな。

 

夏帆 / 村上春樹

 

夏帆 / 村上春樹 (新潮 創刊120周年記念特大号より)

 

 

春のみみずく朗読会の続き。

こちらの作品は、村上春樹さんがこの朗読会の日のために書き下ろした作品でした。

 

「タイトルは、夏帆 です。季節の夏に、船の帆と書いて、夏帆です」

と村上さんがおっしゃったときに、会場の雰囲気がぎゅっとひきしまって。

 

「だけど、夏帆は2月生まれです。夏帆の両親がなぜこの名前をつけたのかは、

私もわかりません。」とつづけておっしゃったときに、

ひきしまった雰囲気が一気にほぐれて、笑いが起きて。

 

そっかあ、物語の中の人たちは作者に生み出された存在ではあるけれど、

作者の手の届かない、生身の人間のように生きている部分があるんだなあと

なんだか不思議な気持ちになりました。

 

物語のテーマは、「顔・容姿」

 

自分の話をすると、

私の目はTHE一重で、可愛いや綺麗とはかけはなれている顔なのだけれども、

アイプチや二重に整形しようと思ったことは一度もない。

ソバカス肌で、小学生のころからほっぺたにそばかすや

いまとなっては肝斑が広がっているけれど、まあ、死にはしないしね、とそのくらい。

 

特別、大切に育てられたわけでもなく、自己肯定感が高いわけではないけれど、

自分の容姿についてあまり考えたことがない。

(ということを、この物語を聴いて読んで、初めて認識した。)

 

むかし、10代のころにはじめてつきあった人が

無類の一重好きで、歴代の元カノたちもみんな一重まぶた。

(つきあっていた人も、歴代の元カノたちも、バイト先の先輩だった。

いま思えば、喰われた感。)

ちなみに、当の本人はぱっちり二重。おい!

・・・それはおいといて、

人生ではじめて一重まぶたであることを「かわいい」と言ってもらったことで

「あぁ、そんなふうに思う人もいるんだなあ」と知ったことが、

一重まぶたで悩まなかった理由のひとつにあるように思う。

ラッキーだったね。わたしよ。

 

KPOPブームのおかげかわからないけれど、

ここのところよく一重まぶたを活かすメイクなんかを

ネットの記事や動画でよく目にするようになった。

けれども、モデルは韓国の美男美女のアイドルたち。マネできるかい!

ほかのパーツが違いすぎるぞ!と毎回思うのでした。

 

***

 

村上さんの生の声を、直接会場で、長く聞いたことで、

そのあとに作品を読むと、どの作品も村上さんの声で

再生されるんだなあ。作品の中でよくあるシーンのときには、

勝手に、ちょっと気まずい。「夏帆」の物語にはありませんでしたよ。

 

余談ですが、娘が生まれたら「夏帆」とつけようと思った。

予定はまったくありませんが。(しかも、娘が生まれる前提)

村上さんの何かの作品で、「白のフォレスター」が出てきたときに、

「次に乗る車は白のフォレスターだ!」と決めていたのだけれども、

その意思は簡単にゆらぎ、いま乗っている車は黒のインプレッサ

共通点はスバルだけ。なんであの作品に出てきたのは

白のフォレスターだったんだろう?黒のインプレッサもぜひ登場させてくれませんか。